25,6歳の時に読んだ本で目にして、概念だけは何となく理解していたモンテカルロ・シミュレーションですが、実務で使うことはないだろうとたかを括っていたところ、「デシジョン・メイキングにモンテカルロ・シミュレーションの考え方を生かしたい」という依頼を頂いたので必死に勉強をしております。
どうしても数理統計学的な知識に乏しいので理解に時間がかかってしまいますが、元々のディシプリンがあまりに文系に寄りすぎているので、理系科目の苦手意識を克服する良い機会だと捉えて苦しみながらも頑張っています。
理解を進める過程で、そもそものモンテカルロ・シミュレーションの考案の歴史を辿ると、ゲーム理論の生みの親でもある数学者のフォン・ノイマンが手法の確立に貢献しており、改めて数学の偉大さを実感し、教養としての数学スキルの大切さが身に沁みました。
問題解決を生業とする者として、社会的複雑性が増している現代社会の経営問題は、一つの専門性だけで解決できるものはほとんどなく、複数の高度な専門性の掛け合わせで解決を図る必要があると思っています。
スペシャリスト(専門性=知識の深さ)とジェネラリスト(汎用性=知識の幅)はトレードオフのように語られることも多いですが、高度な専門性を持ちながら、他の専門性とつながるスキルが求められている現代において、翻訳能力としての汎用性は相応に求められる時代であると感じており、高度な専門性の追求と汎用性の確保は両輪で行わなければならないとの立場です。
私自身のスキルセットとしては、経営戦略論・組織論・マーケティング論については専門性の高さを評価頂くことが多く、内容・エリアを問わずご紹介・お問合せを頂くことが多いので、左記の3領域をコアスキルとして専門性をさらに高めながら、それ以外の領域も最低限の知識・スキルを身につけることで汎用性を確保していきたいと思います。
理系の話題に戻すと、東大工学部卒・東大院工学系研究科修了で技術士と中小企業診断士持ちのMOT(技術経営)のプロフェッショナルが参画してくれることとなったので、クライアントへの技術導入・MOTコンサルティングが可能となりました。
研究開発型スタートアップやファクトリー(製造工場)の支援が増えてきており、技術導入や製造工程効率化の支援の必要性を感じていたので、論文執筆や特許出願、プロジェクトマネジメントの経験が豊富な人財に参画頂くのはこの上ないタイミングでした。
(媒体に求人を出しているわけでもなく、特別何かをしているわけではないのですが、不思議なことに採用の問い合わせが直接入ることが多く、ブランディングが上手くいっているのかもしれません)
VUCA時代に経営コンサルティングを行うにあたり、支援の内容には多様性・高度性・先進性が求められると思うので、常に新たなことにチャレンジをしながら、クライアントに貢献していきたいと思います。
5~7月に申請の支援を行った補助金の採択結果が公表され、無事に3件全てが採択されて少しホッとしつつも、引き続き研鑽を積んで、日々成長していきたいと思います。