「Your story is Your strategy(あなた自身のストーリーがあなたの事業の戦略になる)」とは、アメリカの著名な投資家であるベン・ホロウィッツの言葉ですが、「自分自身がこの事業に取り組む理由」そして「なぜ自分がこの課題を解決しなければならないのか」を明文化して、経営者自身と会社自身のオリジナルストーリーとして語れることが、共感そして顧客の創造につながるのだと身をもって実感します。
4月、5月の怒涛の日々が過ぎ去りました。
1月に起業して、3月までに蒔いていた種が花開きそうな予感があったので、忙しくなることは想定しておりましたが、蓋を開けると想像以上に慌ただしい毎日で、結果としてブログの更新が滞っておりました。
マーケティング戦術的にいうと「自社ホームページ(オウンドメディア)はストック型コンテンツになるので、継続的な情報発信による累積量がKPIになる」とクライアントにはよく伝えているのですが、自分自身が実行出来ていないことを深く反省しております。
5月だけで6件の新規案件の面談があり、もちろん全て初めてお会いする事業者となるので、初回面談前の業界のPEST等のインプットもしっかりと行い、また、これまた初めてお会いする事業者の5月末期限の補助金の申請も2件あったため、今振り返ると「よくこの業務量をこなせたな」、というのが正直な感想です。
月をまたいで、6月2日の金曜日も2件の新規案件の面談が入っていたため、この土日で報告書の作成やバックオフィス業務を終わらせて、ようやくブログの更新に着手出来るというバタバタ感です。
特段マーケティングやフィールドセールスを行なっているわけではないのですが、「紹介・依頼のあった案件は全て請ける」ということを今年の目標にしており、それが所謂Seed期に大切な「起業家の泥臭さ」につながり、今のトラクションにつながっているのだと思います。
起業後の重要なマイルストーンであるPMF(プロダクト・マーケット・フィット)も視野に入ってきた実感があります。
ただし、ガムシャラに走ってきて反省すべき点や改善すべき点も見つかったので、事例共有も兼ねて下記に記載いたします(人間は他人の失敗談のほうが面白く、記憶に残ると思うので)。
- コンディション管理が上手くいっていない
- 仕事のパフォーマンス向上を図るために、毎朝体重を量って理想体重+1kgの範囲でコントロールをしていたのですが、ここに来て+2kgになる日もあり、身体の重さや疲れの残りを感じることが多くなりました。原因は帰宅時間が遅くなり、遅い時間の食事が多くなったことと、夜間の仕事中に間食が増えたことなので、食事のコントロールで改善を図ります。
- ブログやSNSの更新が出来ていない
- 冒頭に述べたように、忙しいことを理由にブログの更新を後回しにし、全くコンテンツのストックが進んでいませんでした。また、3月から名刺代わりにインスタを始めたのですが、こちらも更新頻度が低く、もっと更新頻度を高めてフォロワーを増やさないといけないと思っています。ただし、現状のフォロワー数でも思ったよりビジネス関係の問い合わせがあり、最近よく言われるように「表面的なフォロワー数」ではなく「共感や拡散をしてくれるアクティブなフォロワー数」が重要だということは学べました。
- エリアのバランスが起業時のイメージ通りにはいっていない
- 起業時は[長崎6:福岡熊本3:東京大阪1]くらいの比重で仕事を行うイメージを持っていましたが、現状(特に4月以降)は[長崎8:福岡熊本1.5:東京大阪0.5]となっています。現在は1人で仕事を行っているので、移動時間の関係でエリアの制約がかかることと、長崎の地域課題を解決するために起業をしたので、やはり長崎エリアの仕事を積極的に請けたいとの想いの結果です。しかしながら、自分自身の長期的なビジョンを実現するためには東京や大阪の仕事の比重を高める必要があるので、7月に東京と京都の仕事が入っていることを皮切りに少しアクションを起こして行きたいと思っています。また、事業をスケールすることを考えながらも、もう少し1人で走り切ろうかなと思っているところ、将来を見据えて人財の採用も考えないといけないなと感じています。
- ファイナンスのリテラシーが足りていない
- 得意分野である、戦略・組織・マーケティングはもちろんのこと、その他のプロセス分野であるOE・UX・セールス・CSなどの分野も専門性の高さを認めて頂くことが多いのですが、正直ファイナンスの分野はリテラシーが足りていないと最近感じています。バリュエーションの求め方やバリュエーション高低のそれぞれのリスク、コンバーチブルノートを使った資金調達やストックオプションプール、優先的残余財産分配権のOR型やAND型など、この辺りの論点が出てくるとさっぱりわからないのが正直なところです。エクイティファイナンスは専門家に任せれば良いとの考えは今でも変わりませんが、アマゾンのジェフ・ベゾスが言うように「経営者はリソースフルであるべき」であるならば、経営者を支援する私もリソースフルであるべきで、戦略の時間軸とファイナンスの時間軸を合わせることは重要な論点なので、専門家と話しが出来る程度にはリテラシーを高めたいと思います。
- デザインの知識や感性が磨けていない
- 仕事柄、デザイン(有形物はもちろんサービスやUXも)に対する意見を求めれることが多いのですが、なかなか知識や感性をアップデート出来ておらず、自分自身の感性(センス)に物足りなさを感じることが多いです。良い建築物や家具を見たり、美術館でアートに触れたり、実用書だけでなくアートやデザインの書籍を読んだりと、センスを磨く努力をしなければならないと感じています。
上記の反省点を改善しながら、6月以降も引き続き走り続けていくと同時に、2年後くらいに新しく始めたい事業もあるので、その準備も少しずつ進めていきたいと思います。
余談ですが、尊敬する隈研吾と同じWEBメディアで取材を受けたので、リンクを添付します↓↓↓
(取材の依頼が入って有料の記事広告かなと思っていたところ、本当に無料の取材だったので)